地図は苦手だけど、路線図は好きらしいよ。

わたしの忘備録。備忘録。。。

「いつか」は永遠にあるとは限らない、らしいよ。

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キャラメルボックスが活動休止宣言をした。

わたしが、生まれて初めて自分のバイト代で観劇した劇団だ。

活動休止の四文字を見てぶわぁって思い出したことの

忘備録的な備忘録。

 

✳︎キャラメルボックスの思い出✳︎

 

 

憧れのキャラメルボックス

 

遡ること、中学生のとき。

わたしは生まれて初めての読書感想文を書いた。

選んだのは、柳美里さんの雨と夢のあとに

 

なんとなく綺麗なカバーに惹かれて手に取ったこの本を読んで

立ち読みなのにボロボロと涙を零した。

 

ほぼ同時期に、キャラメルボックスで「雨と夢のあとに」が上演された。

でも、当時北九州に住む中学生だったわたしには

チケットを買うこともサンシャイン劇場に行くことも

夢のまた夢だった。

いつか、キャラメルボックスを観に行こう

そう思っていた。

 

きこえにくくても演劇は楽しめるのか

 

大学生になって

あの「雨と夢のあとに」がキャラメルボックスで再演されることとなった。

これは、行くしかない。

 

勢いでチケットを購入した。

でも、日を追うごとに心配が増してきた。

 

演劇に情報保障はつくのか

。。。。。

聴覚障害のあるわたしが

演劇を楽しむことはできるのだろうか。。。

 

でも、劇団員にろう女優の忍足亜希子さんのパートナーの三浦剛さんがいるしなぁ。

DVDにも字幕つけてるしなぁ。

何より、雨と夢のあとに」を観たい。

 

恐る恐るメールで問い合わせた。

 

すると、早速翌日に返信があった。

 

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ふふふ。

泣いたよね。

憧れの劇団が、こんなにも心優しいだなんて。

 

この後何度かやりとりをさせていただいて、事前に台本もお借りしたのです。

原作を再読し

台本をしっかりと読み込み

いざ、サンシャイン劇場へ。

 

いざ、憧れのサンシャイン劇場

 

当日は少し早めに劇場に到着し

物販コーナーで前回公演(2006年)のDVDを購入。

 

ちなみにこれは、今でも宝物。

 

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そして、座席へ。

バリアフリー席なだけあって、舞台が近い!

そして、真っ暗になるわけではないから

台本をチラ見することもできる。

安心して感激に臨みました。

 

カーテンコールで大号泣

 

ほっくんの台詞に笑い、

「何があってもお父さんと一緒に暮らしたい」と訴える雨に涙して。。。

あぁ観に来てよかったなぁと感傷に浸りながらカーテンコール。

 

なんと、カーテンコールであの三浦剛さんが

客席に向かって

手話で

「ありがとう」

と言ったのです。

 

期待と不安でぐっちゃぐちゃだったわたしは、

三浦剛さんの「ありがとう」のおかげで

あぁわたしもここにいていいんだな。

きこえにくくても

演劇を楽しんでいいんだなって思ったらとめどなく涙が溢れてきて。

 

「いつか」は永遠にあるとは限らない

 

あの日はとても楽しかった。

 

でも、あの後何度も観劇に行ったかというと、そうではない。

 

中学生の頃よりサンシャイン劇場が近くなり

仕事もして金銭的な余裕もできた。

SNSでは追っていたし

「いつか」行きたいと思っていた。

例えば、仕事のご褒美に。

例えば、大好きな人とのデートに。

 

でも、数えるほどしか行っていない。

 

いつでもそこにあると思うと

また「いつか」になってしまう。

勝手に、また「いつか」は逃げないと思い込んでいる。

でも、逃げてしまった「いつか」は

キャラメルボックスに限らずたくさんあるなぁって思うのです。

 

今この瞬間にやりたいと思うことを

「いつか」なんて言い訳しないで

やり尽くしたい。

 

研究する人でありたいなぁ。

でも、願わくば好きな人との家族も欲しいなぁ。

海外に出るあのわくわくをもっと感じたいなぁ。

日本の保育、結構好きですけどね。

縁側でまったりしたいなぁ。

読んで読んで考えて

書いて書いて考える人でありたいなぁ。

 

さて、どこから手をつけようか。